資料を漁ります
3Dプリンターで何を作ろうかな、と考えて思い付いた雪の結晶。冬だし、綺麗だし、簡単そうだし、薄っぺらいから出力も短時間だし。
はじめに3Dデータの投稿サイトを見てみました。すると、雪の結晶の3Dデータはたくさん投稿されていましたが、シルエットを単純に押し出しただけのデータばかりです。これではつまらないと思い、リアルな雪の結晶のモデリングに挑戦する事にしました。
そこでまずは参考のために雪の結晶の写真を探します。Googleの画像検索で様々な雪の結晶の写真を集めることができますが…多過ぎて大変です。
トレース
集めた写真の中から気に入ったひとつを選び出し、イラストレーターに配置して、参考にしながらトレースしていきます。雪の結晶は一見すると幾何学的なシンメトリーに見えますが、よく見てみると思った以上にバラバラです。これを正確にトレースするのは大変なので、勝手に単純化します。この時にモデリング時の立体を想像しながら作業をすることが大事です。それぞれのパーツを色分けしながらトレースし、出来たパーツ毎にdxfファイルで保存します。
モデリング
今回はSketchUpでモデリングしました。SketchUpは無料の3Dモデリングソフトウェアで、操作が非常に簡単です。マニュアルを読まなくても直感的になんとなくモデリングが出来てしまいますので、特に初めて3Dモデリングに挑戦したいという方には是非お勧めです。
3Dプリンティング
完成した3DデータはSTLファイルで保存し、netfabb Basicでバグの修正をします。その後Gコードに書き出し、reprapの3Dプリンターでプリントしました。透明なABS樹脂を使用したところ、透明感と妙にリアルなフィラメントのストロークが表現されて、雪の結晶と非常にマッチしたと思います。一同満足の出来で、早速Thingiverseにアップしました。