3Dプリンターには、FDM(熱溶解積層式)、インクジェット式等、様々な種類がありますが、弊社販売の光造形3Dプリンター“Shapio”は、プロジェクターから断面映像を光硬化樹脂(光を当てることで硬化する樹脂)に投影することで立体物を造形するプロジェクター方式の3Dプリンターです。
光源はレーザー&LEDのハイブリッド使用、最小積層ピッチは0.025㎜、最大造形サイズ100㎜×70㎜×150㎜、鋭利な突起状の造形が可能で、滑らかな表面仕上がりが特徴です。
造形手順
先ずは3Dデータを作成、用意します。今回は、SketchUp(http://www.sketchup.com/ja)を使用してロボットをデザインしました。3Dプリンターで使用できるSTLファイルを出力します。stlファイルの読込み書き出しには、プラグインソフトConvert Sketchup SKP files to DXF or STLを使用しています。
②付属のソフトウェアでSTLファイルから断面データを作成します。
3Dの立体物をCTスキャンのように輪切りにしたデータに変換することになります。また、付属ソフト上でデータの拡大縮小、サポート材の設置等、プリントに適したデータを編集できます。
今回は断面データを0.025㎜ピッチに、高さ約40㎜でプリントする設定なので、1542枚の断面データが作成されました。
③付属のソフトウェアから断面データを読み込み、造形を開始します。
断面データをプロジェクターが一層ごとに露光して樹脂を硬化していきます。これを何層も積層することで立体物を形成していきます。
④造形が終了しました。
直ぐにアルコールで表面を洗浄します。紫外線を当てることで完全硬化します。自然光でもOKですが、ブラックライト(波長400nm以上)を当てると直ぐに硬化できます。
⑤完成です。
光造形ならではの表面の滑らかさ、精細な造形が可能です。樹脂の色は、顔料や染料を加えて自由に作ることができます。また、アクリル樹脂の他にもゴムライク樹脂も使用できますので、モデリングの幅が広がります。